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執筆者の写真Ms.Meta

材料について

こんにちは。営業部のMs.Metaです。

本日は、Metaplantが取り扱っている材料の一部を紹介したいと思います。


Metaplantで主に取り扱っている材料は「鉄・ステンレス・アルミ」です。この3種類の材料が注文のほとんどを占めています。まずはこの3種類の材料について紹介致します。


●鉄について

同じ“鉄”の中にもたくさんの種類があります。それぞれ特性が異なるため、用途や使用環境によって選択する必要があります。その中でも特にMetaplantで取り扱いの多い4種類の鉄材を紹介します。


・SPCC(ミガキ材)

冷間圧延で製作されるため、未研磨でも表面に光沢がありなめらかです。この特徴から「ミガキ材」とも呼ばれます。“冷間圧延する“というひと手間が入るので、少しだけ高価です。多少油膜を張ってありますが、酸化皮膜を除去しているので錆びやすい材料です。


取り扱う板厚は0.3t~3.2tです。



・SPHC(サンセン材)

熱間圧延で製作した板の表面を酸洗いして酸化皮膜を除去した板です。ミガキ材と同じく酸化皮膜を除去しているので比較的錆びやすく、扱いに注意が必要です。


取り扱う板厚は1.6t~6.0tです。





・SS400

「SS」とは「Steel Structure」の頭文字で、「400」は「張力(引っ張り強さ)」を表しています。そのため、張力によって後ろの数字は変わります。SS400のことを「黒皮」と呼ぶ人もいますが、SS400=黒皮ではないので注意が必要です。


・SECC(ボンデ鋼板)

SPCCに電気亜鉛メッキを施した鋼板です。事前に表面処理が行われているため、後工程に塗装がある場合などに扱いやすい材料です。ただし、メッキ層は薄いので室内での利用が望ましく、室外での利用にはあまり向きません。






●鉄の定尺サイズ

鉄の定尺サイズは3種類です。

・3‘×6’ サブロク⇒1829×914

・4‘×8’ シハチ⇒2438×1219

・5‘×10’ ゴトウ(ゴットウ)⇒3048×1524


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●ステンレスについて

鉄と同様にステンレスにもさまざまな種類があります。「SUS」が「ステンレス」を指し、そのあとに続く記号によって種類が定義されます。

SUSとは「スチール ユーズド ステンレス」の頭文字を取ったものです。


●ステンレスの種類

ステンレスは、『SUS 304 (2B) 2.0t』というように「SUS(材料)」「304(種類)」「2B(表面処理)」「2.0t(板厚)」という表記になっています。

種類を表す番号は様々あり、番号によって「ニッケル」と「クロム」の含有量が異なります。この違いによって耐食性や加工性が変わります。Metaplantでは304の他に316や430も扱うことがあります。

また、「316L」「304CSP」のように後ろにアルファベットが付く場合があります。Lとは「ローカーボン」のことで、低炭素鋼板を指します。CSPとは「バネ材」を表す記号で、後ろにつく「H」や「1/2H」で材料の硬度が示されます。


●ステンレスの表面処理について

ステンレスは表面処理の種類によって表記が異なります。以下に代表的な処理を紹介します。






・2B(ツービー)







冷間圧延で製作するステンレス鋼板です。なめらかで光沢があります。表面は鈍く反射します。冷間圧延で作るので冷やしていることから「コールド材」と呼ばれることもあり、「CP」と表記されます。






・No.1(ナンバーワン)


熱間圧延で製作するステンレス鋼板です。銀白色で光沢はありません。熱いまま自然冷却するので「ホット材」とも呼ばれ、「HP」と表記されます。








・片研(#400):カタケン








片面を400番研磨した仕上げです。#400は番手で、数字が大きくなるほど細かい研磨材で表面を研磨するのでよりピカピカになります。数字が大きくなるほど鏡のように反射します。表面にキズがつきやすいため、入荷の際に表面保護のビニールが貼り付けてあります。





・HL(ヘアライン)


板の表面に紙の毛のように長く連続した研磨目をつけた表面処理です。研磨目の見え方からヘアラインと呼ばれます。シンクなどによく利用されます。





●ステンレスは錆びない?

ステンレスは他の鋼材と比べて錆びにくい性質を持っていますが、錆びないわけではありません。ステンレスの表面には「不動態皮膜」と呼ばれる非常に薄い皮膜が形成されます。不動態皮膜は科学的に安定しており、表面が傷ついて皮膜が傷つけられてもすぐに再生します。これによってステンレスの表面が常に保護されている状態になるのでさびにくくなるのです。そのため、完全に不動態皮膜が破壊されてしまったときや、汚れなどで不動態皮膜を形成できない状態が続くとステンレスも錆びます。

また、鉄などの金属が接触した状態で放置すると鉄の錆びが移ってステンレスも錆びてしまう「もらい錆び」という現象が起きます。そのため、材料を在庫するときや保管するときに鉄とステンレスを重ねて置いておくことはNGです。


●ステンレスの定尺サイズ

ステンレスの定尺サイズは3種類です。

・1‘×2’ メーター板(ばん)⇒2000×1000

・4‘×8’ シハチ⇒2438×1219

・5‘×10’ ゴトウ(ゴットウ)⇒3048×1524


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●アルミについて

アルミは主に「どれだけ他の物質が添加されているか」によって区別されます。割合によって加工特性が大きく異なるので注意が必要です。


●アルミの種類


(A5052)











アルミは「A5052」というようにA(アルミ)と番号で表されます。番号の後に硬さ表記が続きます。ステンレスと同様に番号によって成分が異なります。番号によって特性が異なるので扱いは注意が必要です。最も取り扱いが多いのは「A5052」です。「52S」とも言われます。5000番台のアルミは最も加工性に優れる材料で、市場に最も多く流通しています。番号が小さくなるほど添加物質がなくなり、1000番台のアルミは「純アルミ」と言われます。1000番台のアルミは比較的曲げやすいですが、爪でひっかいただけでも表面が削れてしまうほど柔らかい材料です。


●アルミの定尺サイズ

アルミの定尺サイズは3種類です。呼び名はステンレスと同じですが、ジャンボサイズと言われる規格でサイズが異なります。

・1‘×2’ メーター板(ばん) ⇒ 2000×1000

・4‘×8’ シハチ ⇒ 2500×1250

・5‘×10’ ゴトウ(ゴットウ) ⇒ 3050×1525




以上、材料に関するご説明でした。

今回、ご紹介しましたのは一部の材料でございます。

その他、取り扱い材料はこちらからご覧ください↓↓↓↓↓↓


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